これからのお父さんの話をしよう

「お父さん」像が不在の時代に、勝手に父を代表して「これからのお父さん」が家庭内で生きるリアルな術を考えます。今は平成のお父さん。〇〇(次の年号)のお父さんになるまでブログを続けたいと祈っています。

インフルになった。父としても夫としてもゴミ屑になった。

僕はいま、ふつうに過ごしている。ご飯を食べたり、子どもとお風呂に入ったり、働いたりしている。”普通” ”ふつう” ”日常” ”Usually” なんてことのない言葉が、3月が始まり輝いて見える。最高の気分だ。こんなにふつうが素晴らしいと思った事はなかった。なんでこんなことを思ってるかというと、先月2月頭、最初の1週間インフルエンザで私は会社を休んでいた。表があれば裏もあるもので、インフルは辛いが、会社や仕事を休めるという側面はラッキーとも取れる節がある。

ただ、振り返ると全くラッキーな要素なんてない最低な時間だった。この1週間、家に居場所はなかった。もちろん妻は休んで、と言ってくれる。「1月が忙しかったからだよね」と優しい言葉をかけてくれる。狭いわが家。襖一枚挟んだ寝室の横にあるリビングから、子供と妻の”ふつう””日常”のやりとりを聞いていた。1歳半にまだ満たない小さな息子が「あ」だの、「い」だの、「う」だのと話す。それに対し、妻は語りかけ、共感し、優しく言葉をかけたり、注意を促したりする。これでも、昔よりは意思疎通ができる成長を遂げた息子。笑顔や怒りや美味しいを、表情や、あ・い・うの音階や長さで表現をしている。そのお互い歩み寄ることで成り立つコミュニケーションを、妻は一日中続けている。明日も、明後日も1年後は少し変わるかもしれないが、2人きりの時間が続く。育児というものは、終わりが見えない。僕はそんな膨大な仕事のすごさに打ちのめされながら、薬を飲み眠り続けた。

子供が幼い間は特に、父にとって家は気を抜けない場所になると思っている。インフルエンザにかかっても、その状況は変わらずある。家族へうつしてしまうかもしれないし、体も熱でバキバキで動かないから家事も育児もできない。肉体的な負荷が猛烈にかかる。そして働き続ける妻は、精神的な負荷がかかっていく。

だいぶ良くなった時、次の風邪を引いて体調がまた悪くなった。インフルをギリギリ乗り越えたと思ったら、だ。この頃、妻は限界を迎えていたように感じる。ところどころ手伝えることはするも、普段ささやかながらにやってきた私の家事育児にすら、全く至らないレベル。妻の完全ワンオペ状態が続いていた。私が長いこと家にいることも、ストレスだったに違いない。そして、ストレスが溜まった感情を、夫に子供にぶつけたくなっている。些細な出来事、会話の端々で否定が多くなってきたり、ささくれが目立つようになってきた。私が幾分か体調が良くなった晩に、彼女は感情がコントロールできなくなり、泣いていた。これは女性特有なのか、彼女特有なのかはわからないが、頭や心の中で、そのささくれだった感情を自身で見つめるのが、どうしようもなくなったように見えた。こうなったら、今ここで、私ができることなど何もなかった。過去の自分に「こんな大変なことになるから、インフル気をつけろよ!」と説教しに行くことしかできない。現在進行形の動きは、彼女を一人にする時間を作ることしかできなかった。 

振り返ると、頼りの実家の親も家を離れていて救いの手がなかった。そもそも、救いの手があってもワンオペで回りきってしまうのであれば、そこまでのSOSに至らなかったように想像もできる。今回はジャブのように蓄積が生む、精神的な辛さの恐ろしさを感じた。つまり、リズムが少しでも狂い始めた時に、いつもと違うフォローをしていく必要があるのだ。風邪の予防と同じ、子育てプロジェクトにも、早めの対処を。

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お父さんの仕事用PCがあったので、息子くんだけは楽しそうだったのが救い

 

【2018年の冬に向けて】

というわけで、もう未来永劫、インフルにはなりたくないですよね。お父さんとして、夫として何も役に立たないようにならないようにしたい。インターネッツで検索すると下記がポイントみたい。

①手洗いをしっかりする

②目や鼻を触らない

Q: うがいより手洗いのほうが予防効果が高いって本当?

大竹氏: 最新の研究で、うがいにインフルエンザ予防の効果が期待できないことが明らかになりました。また、厚生労働省による「平成29年度 今冬のインフルエンザ総合対策について」でも、うがいは明記されていません。 

 インフルエンザは風邪と同様にウイルス感染による疾患ですが、ウイルスは体内の細胞に侵入して分裂することで増えていきます。20~30分程度で侵入してしまうため、口内のウイルスを除去するためにはかなりの頻度でうがいをしなければならず、予防効果はあまり期待できません。 

 そこでぜひ実践してほしいのが、「手洗い」と「顔を触らない」こと。 

 インフルエンザはかなり近づかない限り、くしゃみやせきで感染することはありません。飛沫感染よりも注意したいのは、接触感染。インフルエンザの多くはくしゃみやせきで飛散したウイルスが付着したドアノブや机などを触り、ウイルスが付いた手で目や鼻をこすることにより感染するからです。だから外出中は顔を触らないことが大切。正しい手洗いやアルコールなどでこまめに手を清潔に保つことを心がけてください。

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つまり接触感染に要注意みたいです。信ぴょう性はわからないけど、日経の記事(引用部分はログインしなきゃ見れない箇所)だしとりあえずは信頼してみる。うがいは一生懸命してたんだけどな〜。もう2度とあんな日々はごめんだ。仕事も溜まりに溜まって、2月は本当に何にもできなかった。自戒を込めて、冬は手洗いを十分にやることにしよう。家族のチカラになれないこと、非常に辛かったのを忘れないようにしよう。